圧縮空気駆動式小型研磨機の静電気対策 -電撃及び可燃性物質への着火防止方法-
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近年,携帯電話・ノート型PC等の小型電子機器の部品,自動車の軽量ホイール等にはマグネシウム合金等の軽合金材料が用いられるようになってきた。これらの製造工程におけるバリ取り,バフがけ等の研磨作業には,圧縮空気を駆動源とする小型の研磨器が多用されている。このような研磨器は電力を用いないので感電や電気火花の発生はないが,これまで研磨作業に伴う静電気が避けられなかったため,静電スパークによってしばしば作業者が電撃を受けたり,研磨粉じんが発火・爆発する等の災害につながることもあった。
本ガイドは,このような工程における静電気対策を具体的に解説したものである。対象とする研磨器は,国内で一般的に用いられているベルトサンダー,シングルアクションサンダー及びダブルアクションサンダーである。まず,これらの研磨器を用いた作業における静電気の発生機構及び大きさを豊富な実験データをもとに説明している。次に,作業者の体が帯電した場合に起こりうる電撃及び静電スパークによる可燃性物質(可燃性ガス・蒸気及び粉じん)への着火危険性をデータ集,連続写真等を用いて平易かつ印象的に説明している。例えば,研磨作業中の放電によって,研磨粉じんが発火する様子を示す連続写真を下図に示す。
最後に,静電気対策を具体的に解説している。これは,従来の人体の帯電防止にとどまらず,導電性部品を用いた研磨器の帯電防止化及び作業場での可燃性物質の管理方法等包括的な内容となっている。
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