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産業安全研究所 技術指針 TR-89 の抄録
ガス溶接・切断作業用乾式安全器指針
森崎繁、松井英憲

まえがき
 本指針は、1983年に刊行された当所技術指針「アセチレンガス溶接作業用乾式安全器技術指針 (RIIS-TR-82-2)」について見直しを行い、これの改訂版として新たに刊行されたものである。
 可燃性ガス−酸素を用いる溶接・切断・加熱等の作業に使用されている乾式安全器(水封式以外の安全器)については、旧指針において、アセチレンに対してのみ技術基準が規定されていた。最近では、作業現場でアセチレン以外の燃料ガスの使用が増大しており、それらの燃料ガスに起因する、爆発、火災災害が少なからず発生している。一方、乾式安全器は、最近の技術的進歩により大容量のガスに対しても法規で認められている水封式安全器と同等以上の性能を有するものが開発されており、将来乾式安全器が水封式安全器と同等に使用されることが予測される。
 このような情勢の変化に対応すべく、当研究所は、社団法人産業安全技術協会に対して、乾式安全器の構造、適用範囲、性能を保障しうる合理的な試験方法、性能維持のための基準などについて指針改訂の検討を依頼した。
 本指針は、同協会に設けられた乾式安全器研究委員会において、技術的及び実用的見地から十分に検討を重ねた結果まとめられた答申をもとに、補足検討を加え、新しい技術指針として公表するものである。
 旧指針に対する本指針の主な改正点は次のようになる。
 (1) 適用対象ガスをアセチレンのみから可燃性ガス全般に拡大した。
 (2) 乾式安全器の種類を接続口径によって、小口径及び大口径のものに区分した。
 (3) ほぼ全面的にISOの試験基準を採用した。
 (4) ユーザーの行う使用上の注意、保守、点検について具体的な基準を示した。
 (5) 参考資料を充実して一般のユーザーにも分かり易いように配慮した。
 本指針の作成に御協力項いた関係各位に深甚の謝意を表するとともに、この新しい指針が関係方面において自主基準として有効に活用され、災害防止の一助となることを切に願うものである。
平成2年3月20日  労働省産業安全研究所  所長 前 郁夫 


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