荷役作業における労働災害を防止することを目的として,電動ホイストなどに使用されているリンクチェーンの応力分布を3次元有限要素解析で解析し,ひずみゲージによる実測値と比較した.また疲労試験を行い,リンクチェーンの疲労強度評価を行う共に,走査型電子顕微鏡(SEM)で疲労破面を観察したところ,以下の結果が得られた。1)FEM解析結果とひずみゲージによる表面応力計測結果はよく一致した。2)リンクチェーンを曲り梁とみなして求めた応力分布は,FEMや実測結果と大きく異なり,リンクチェーンを曲り梁と見なすことができないことが分かった。3)リンクチェーンの疲労試験を行ったところ,FEM解析で引張り応力が最大となった場所を起点として破壊した。4)疲労試験の結果,リンクチェーンの疲労強度はほぼ定格荷重であった。5)リンクチェーンの疲労破面を走査電子顕微鏡で観察したところ,疲労破壊の特徴であるストライエーションは,非常に限られた荷重条件下でしか観察されなかった。(図10,写真4,参考文献7)
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