![]() 独立行政法人産業安全研究所 と独立行政法人産業医学総合研究所は平成18年4月1日をもって統合し,独立行政法人労働安全衛生総合研究所となりました。 このページは,(旧)独立行政法人産業医学総合研究所のコンテンツです。(平成17年度までの事業関連等,一部統合後に更新されたものも含みます。平成18年10月2日をもって,このページの更新は終了しています。) |
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新しい生殖毒性指標有害性評価研究部 大谷 勝己お久しぶりです。ここで書くのは第2号以来でその間に恐ろしいくらいデータがたまってしまいました。データがないのは困りものですが、データがありすぎるのも困りものですね。さて、今回お話しするのは新しい生殖毒性指標ということなのですが、精子の分析のし方に絞ってお話します。特に生きている精子の分析法というと、かつてはヒトが顕微鏡をのぞきながら肉眼で、激しく動いているか、あまり動いてないか、を判断するしかありませんでした。近年コンピュータの画像解析の技術が発達して、精子がどれくらい前に進むか、精子の頭がどれくらい動いているか調べることができるようになりました。ただ機械が高額な上に大きくて持ち運びがしづらいという欠点があります。また、精子の頭の形や大きさが種によって違うために(図参照)、ラットのソフトウェアはヒトには使いづらく、ヒトのソフトウェアはラットには使いづらいという問題もあります。そこでもっと簡単で融通のきくような方法はないかと、生殖毒性を示すことがわかっている物質をラットに与えて精子をいろいろ分析してみたところ、テトラゾリウム塩による発色で生きている精子の数を予測できることが分かりました。幸いにして既存の他の方法との相関もあって、多数の検体を同時に処理することもできるので有用であることを示せました。テトラゾリウム塩の中でもWST-3は簡単で感度もよくデータも安定しているのでよく使っています。
なお、この内容は旧科学技術庁(現文部科学省)振興調整費「内分泌撹乱物質による生殖への影響とその作用機構に関する研究」のプロジェクトで行なったものです。 |