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National Institute of Industrial Health

防振手袋は防振?

人間工学特性研究部 前田 節雄

チェーンソーや削岩機などの工具から発生する振動に長時間ばく露されることにより、作業者に振動障害(白ろう病)が発症することがあることが知られています。振動障害の予防対策としては、工具の改良・改善による低振動化、工具使用時間の短縮、他の機械への置き換え、それに防振保護具(防振手袋)の使用が考えられます。このうち工具の改良・改善は設計段階から防振を考えて実施されていれば有効な振動低減が可能でありますが、そうでなければコストや時間の面で実現が困難な場合が多く、作業時間の短縮も作業能率や人員確保の点で問題があります。

一方、防振手袋は手軽でしかも安価に振動軽減が可能であると考えられ、多くの防振手袋が市販されてきています。そして、わが国には、防振手袋の防振性能の評価を行う規格として日本工業規格(JIS T 8114:1987)が制定されています。しかし、このJIS規格に準拠した形で防振手袋の防振性能を評価することが出来る測定システムは、存在していなかったのです。従って、市販されている多くの防振手袋がJIS規格に定められている防振性能を備えているかどうかは不明でありました。

産医研では、2001年度にJIST 8114規格に準拠した防振手袋の振動軽減効果を測定できる装置を、人間工学特性研究部に納入することが出来ました。そして、今年度からは、産医研の施設機器貸与として、どなたでもこの装置を使用して、防振手袋の防振性能を調べることが出来るようになりました。

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JIS T 8114に準拠した防振手袋の振動軽減効果測定装置
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