独立行政法人産業安全研究所 と独立行政法人産業医学総合研究所は平成18年4月1日をもって統合し,独立行政法人労働安全衛生総合研究所となりました。
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National Institute of Industrial Health

金属研磨作業に伴う粉じんばく露とその対策に関する研究

作業環境計測研究部 主任研究官  小嶋 純

近年、じん肺新規有所見者数に占める金属研磨作業従事者の割合が高い状況から、厚生労働省が策定する第6次粉じん障害防止総合対策では「金属等の研ま作業に係る粉じん障害防止対策」を、重点的に措置を講ずべき具体的事項の一つに挙げています。この様な背景から、当研究所では平成17年度からの基盤的研究課題の一つとして金属研磨粉じんに係る研究を開始しています。

金属研磨作業(手持ち式または可搬式動力工具によるものは除く)は、粉じん障害防止規則において特定粉じん作業に分類されるため、同作業を行う作業場では測定(作業環境測定)と対策(局所排気装置の設置など)が義務付けられますが、この対策を講ずる際には金属研磨作業に特徴的な問題があると考えられます。具体的には、グラインダーのように高速で回転する砥石を用いて金属部材を研磨ないし研削する場合、吸入性の研磨粉じんは砥石が惹起する気流に乗じて搬送されることです。そして、この気流は研磨作業者の体躯正面〜呼吸域に向けて吹き付ける傾向があり、当研究所の実験でも確認されています。従って金属研磨作業時の粉じんばく露を抑制するには砥石による気流を確実に制御することが重要で、当研究ではこの観点から効果的且つ経済的なフードの設置法を中心とした検討を行っています。なおこの研究成果の一部は、下記の参考文献1に挙げた論文中で報告していますので、ご参考にして頂ければ幸いです。


実験風景

参考文献
1小嶋 純、電気グラインダによる金属研磨作業時の 粉じん曝露と対策、産衛誌 2005;47(3):119-121.
2.小嶋 純、金属研磨作業による粉じん曝露とその対策、セイフティダイジェスト 2004;50(11):17-24.



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