独立行政法人産業安全研究所 と独立行政法人産業医学総合研究所は平成18年4月1日をもって統合し,独立行政法人労働安全衛生総合研究所となりました。
このページは,(旧)独立行政法人産業医学総合研究所のコンテンツです。(平成17年度までの事業関連等,一部統合後に更新されたものも含みます。平成18年10月2日をもって,このページの更新は終了しています。)
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研究部の活動

人間工学特性研究部

 人間工学特性研究部は、労働者が使用する機械、器具その他の設備の人間工学的見地からの評価や標準化に関する調査・研究、作業環境中の有害物質の工学的除去技術に関する研究および保護具を労働者の特性に適合させる研究などを担当しています。また、騒音・低周波音や振動など物理的因子の測定、評価、人体影響、対策についての研究および作業姿勢などに起因する腰痛と補助器具に関する研究も行っています。作業環境中に存在する有害物質への適切な対策は、作業環境の改善を実現し労働者のばく露を効果的に低減させます。また保護具の着用は、労働者の有害物質吸入を直接的に防止する手段です。

腰痛予防のための人間工学的対策
 職業性の腰痛には、不意な動作や過大な外力の作用により生じる災害性腰痛と、慢性的な腰への負担から生じる非災害性腰痛があり、これらの発生件数は現在業務上疾病の約半数を占めています。当研究部では、人間工学的観点から、補助器具使用による負担の軽減化に関する研究や、腰痛予防に配慮した作業標準の策定を目的とする研究などを行っています。
補助器具使用による腰部・下肢負担の軽減効果
補助器具使用による腰部・下肢負担の軽減効果
騒音・低周波音の評価と防音対策
低周波音実験室
低周波音実験室
 騒音・低周波音が作業者に及ぼす影響としては、よく知られている騒音性難聴だけでなく、心理・生理機能への影響もあります。しかし、その詳細については未解明な点が多く、今後の研究成果が待たれています。当研究部では、騒音・低周波音による人体影響を科学的に評価するため、被験者実験による心理反応の測定や、高レベルの低周波音へのばく露で誘起される振動などの研究を行っています。
人体振動の評価と防振対策
 振動には、車両操縦者などが受ける全身振動と手持振動工具の使用などによる手腕振動があり、共に健康へ悪影響を及ぼす有害因子です。全身振動は脊髄の変形、内臓下垂、消化器障害などの、手腕振動はレイノー現象の原因となるため、これらの研究は労働衛生工学上の重要な課題と位置づけられています。当研究部では振動感覚の測定や現場調査を行い、労働者の振動による障害の防止に貢献しています。
垂直方向振動台
垂直方向振動台
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作業環境改善のための数値解析
溶接ヒュームの拡散シミュレーション
溶接ヒュームの拡散シミュレーション
 空気の流れや気中有害物質の拡散はコンピューターシミュレーション(数値解析)を活用することで、迅速かつ視覚的に予測をすることができます。この技術により、従来の模型風洞実験では計測困難であった気流の動態や有害物質の拡散過程が短時間で解析可能となります。また、その活用は経済的な換気方法を策定する上で極めて有効です。
排気装置に関する研究
 作業環境から有害物質を排除する最も一般的な手法は、局所排気装置などを用いた機械換気です。当研究部では、この装置に使用されるさまざまな形式のフードやダクト、あるいはプッシュプル型換気装置の流体力学的な諸特性を明らかにし、装置設計、現場での設置および運用などに有用な基礎的データを提供しています。
工学実験施設全景
工学実験施設全景
呼吸保護具に関する研究
防じんマスク
防じんマスク
 職業性疾病の原因となる有害物質の気中濃度を安全な限界にまで低減させることが困難な場合は呼吸保護具の着用で対処しなければなりません。保護具の性能は適正な試験評価法に基づいて保証されるため、その研究は保護具を使用する労働者にとり極めて重要です。当研究部では、防じんマスク用フィルターの捕集性能評価に関する研究や、防毒マスクの除毒能力試験に関する研究などを行っています。
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