労働安全衛生総合研究所

安衛研ニュースNo. 84 (2015-10-02)

独立行政法人労働安全衛生総合研究所


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**次回配信予定:2015年11月6日 (毎月第一金曜日発行)

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目次
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【84-1】お知らせ
 1. ロールボックスパレット起因災害防止に関する手引き(TD-No.4)の公開
 2. 労働安全衛生研究 Vol.8 No.2の発行・公開
 
【84-2】コラム
 1.『貯槽内での作業前にしなくてはいけない換気』
  (化学安全研究グループ 上席研究員 板垣晴彦)
 2.『精子分析法の進歩と新しい取り組み』
  (有害性評価研究グループ 上席研究員 大谷勝己)
 3.『建設業における英国の安全衛生の考え方〜英国を調査して〜』
  (建設安全研究グループ 主任研究員 吉川直孝)

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【84-1】お知らせ
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1.ロールボックスパレット起因災害防止に関する手引き(TD-No.4)の公開
 陸運業やスーパーマーケットなどで荷物の運搬に使用されることが多い人力運搬機であるロールボックスパレット(「カゴ車」とも呼ばれる)に起因する労働災害では、ロールボックスパレットの下敷きや手足の激突・はさまれによるものが多発しています。本技術資料ではこれら災害を防止するための作業解説書として、基本的な操作方法、作業者の服装や装備、点検などについて具体的に示しました。
 とくに実際の作業全般を網羅した内容とするため、従来の知見を整理するとともに、新たな情報を追加しました。また、できる限り平易な表現を用い、理解のしやすさにも配慮することで多くの事業場に適用できるように心掛けました。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
http://www.jniosh.go.jp/publication/doc/td/TD-No4.pdf

  また、このような災害の防止に活用していただくためのリーフレットとして、厚生労働省と連携して『ロールボックスパレット使用時の労働災害防止マニュアル 安全に作業するための8つのルール』を作成しました。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
http://www.jniosh.go.jp/publication/houkoku/houkoku_2015_02.html
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000098500.html(厚生労働省のサイトへ)


2. 労働安全衛生研究 Vol.8 No.2の発行・公開
 当研究所の刊行物である労働安全衛生研究第8巻第2号を発行・公開しました。今号の巻頭言では、当研究所理事の豊澤が、労働災害の中でも滅多に発生しないが一旦発生すると重篤度が高く、社会的にも影響の大きいタイプの重大災害防止のためのリスクアセスメントはどうあるべきかについて、その考えを述べています。
 特集「労働安全衛生の新技術」第三弾では、作業環境管理としての常時リアルタイム測定のため、「ハンドヘルド蛍光X線分析計の作業環境管理への応用」と、職場における熱中症予防のため、「暑熱負担を軽減する作業前の実用的かつ簡便な身体冷却方法」についての2論文が掲載されています。特集外の論文や報告としては、「低用量の有機溶剤を条件刺激とする嗅覚嫌悪条件づけ手続き」、「脚立に起因する労働災害の分析」、「ニュージーランド・カンタベリー地震後の復旧・復興工事における労働安全衛生に関する実態調査」が掲載されています。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
http://www.jniosh.go.jp/publication/vol8_2.html


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【84-2】コラム
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1.『貯槽内での作業前にしなくてはいけない換気』
  (化学安全研究グループ 上席研究員 板垣晴彦)
 化学物質を扱う工場でたびたび起きている、爆発・火災や中毒、酸欠事故のうち死傷者が多いものは保守・解体作業中や設備の撤去や改修工事中であることが多いです。事故防止のためには十分な換気を行うことが重要となります。安全な作業を始めるまでに必要な換気量や換気時間は、初期の濃度や貯槽の容量・形状のほか、換気の流出入口の位置にも影響されるため、小さな貯槽を使って実際に換気を行い、ガス濃度の変化を測定する研究を行いました。このコラムではその研究結果に基づいて得られた貯槽内の濃度を推定する方法を紹介しています。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
http://www.jniosh.go.jp/publication/mail_mag/2015/84-column-1.html

2.『精子分析法の進歩と新しい取り組み』
  (有害性評価研究グループ 上席研究員 大谷勝己)
 職場で使われる金属、有機溶剤や可塑剤などによる精子への悪影響が懸念されています。薫蒸剤や半導体の洗浄剤によって労働者に無精子症が生じた事例があります。これらの事例については疫学調査が行われていますが、因果関係を明確にするためには動物実験が必要です。動物実験における雄性生殖毒性試験のうち精子の形態解析については精子頭部が主な対象とされていました。当研究所では労働安全衛生分野におけるラットの精子の分析法の活用に取り組み、精子尾部の形態を捉えることで、従来の方法ではほとんど見つけることができなかったより微細な精子の変化を発見できることがわかりました。今回は、この研究結果によるラットの精子尾部の分析法を紹介いたします。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
http://www.jniosh.go.jp/publication/mail_mag/2015/84-column-2.html


3.『建設業における英国の安全衛生の考え方〜英国を調査して〜』
  (建設安全研究グループ 主任研究員 吉川直孝)
 建設業における英国の安全衛生の考え方を調査しました。英国は、「リスクを発生させる人又は組織が、リスクを除去又は低減する責任を負う」という大原則のもとで、ロンドンオリンピック2012の会場整備、インフラ整備等の事業に関わる死亡災害をゼロにした経緯があり、また、いち早く発注者や設計者への責務についても罰則付きで規定した国でもあります。今回の調査により、発注者、設計者、施工者、作業員が自ら安全衛生について真摯にとらえ、リスクを除去又は低減するために共同で取り組む、英国の「Safety Culture(安全文化)」が構築された経過が明らかになりました。この調査結果を参考にしつつ、日本独自のより良い安全衛生の文化(Health & Safety Culture)を建設できるよう、私たちも調査研究を通じて尽力していきたいと思っています。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
http://www.jniosh.go.jp/publication/mail_mag/2015/84-column-3.html



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