労働安全衛生総合研究所

安衛研ニュースNo. 98 (2017-01-06)


** 本メールは労働安全衛生総合研究所に配信を登録された方に配信しています。
**次回配信予定:2017年2月3日 (毎月第一金曜日発行)

------------------------------------------------------------------------
目次
------------------------------------------------------------------------
【98-1】新年の御挨拶
 (労働安全衛生総合研究所 所長 豊澤康男)


【98-2】お知らせ
 1.INDUSTRIAL HEALTH Vol.54 No.6 の発行・公開
 2.「労働安全衛生総合研究所 一般公開」のお知らせ(第一報)
 3.労働安全衛生に関する国際ワークショップの開催について(第二報)
 4.技術資料「多店舗展開している小売業・飲食店における業態別労働災害データ分析」の発行・公開
 5.リーフレット「スーパーマーケット店舗内の滑りやすさマップ 滑りによる転倒災害を防止しましょう!」の発行・公開


【98-3】コラム
 1. 暑熱と身体作業との複合負荷が作業者に及ぼす影響について
  (人間工学研究グループ   任期付研究員 ソン・スヨン)
 2. ワイヤロープはなぜ切れる -ワイヤロープ素線切れのメカニズム-
  (機械安全研究グループ   上席研究員 本田 尚樹)
 3. 第2回WHO協力センター西太平洋地域フォーラムに参加して
  (産業ストレス研究グループ 主任研究員 久保智英)
  (研究推進・国際センター  上席研究員 吉川 徹)

▼▼

------------------------------------------------------------------------
【98-1】新年の御挨拶
   (労働安全衛生総合研究所 所長 豊澤康男)
------------------------------------------------------------------------
 明けましておめでとうございます。
 平成27年における労働災害による死亡災害の発生件数が統計を取り始めて以来、初めて1,000人を下回りました。昨年末の速報によりますと平成28年は更に災害数が減少する見込みです。これまでの各方面の継続的な取組が結実したものと存じます。しかしながら、いまだに一年間に約900人の尊い命が失われており、死傷者数(死亡及び休業4日以上)は11万人を超えています。
 このような労働災害をなくし、人々が健康で安全に働けるように行政機関等が様々な施策を講じているわけですが、当研究所は調査研究や災害調査を通じて、これら施策を支援するために科学的根拠を提供することを最大の責務として取り組んでいます。
 昨年は、当研究所では、橋梁架設工事における橋桁落下災害、トンネルの落盤災害、圧力容器の破裂災害、機械への巻き込まれ災害、爆発火災災害などの災害調査を行政機関との連携のもと実施しました。また、化学物質による産業中毒、粉じん障害などに関する現地調査を積極的に実施しました。
 更に、当研究所も協力させていただいた、化学物質のリスクアセスメント(昨年6月施行)などの労働安全衛生対策、ストレスチェック制度(平成27年12月施行)などによるメンタルヘルス対策・過重労働対策が行政施策の一環として進められていますが、当研究所においては過労死等調査研究センターにおいて過労死等の調査研究を進めるほか、社会福祉施設、小売業等の第3次産業での労働安全衛生対策についても重要課題として取組んでいるところです。
 労働安全衛生に関して解決しなければならない課題は山積している状態が続いており、当研究所が担う調査研究による「期待される成果」は拡大かつ深化している現状にあります。
 また、当研究所は、昨年の4月に独立行政法人労働者健康福祉機構と統合し、独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所として新たにスタートしています。当研究所が担う労働災害防止に係る基礎・応用研究機能と、労災病院等の臨床研究機能との相乗効果を発揮させることで、労働者の健康と安全の確保による予防と治療・職場復帰支援を総合的に展開することが求められており、当研究所では、労災病院等と連携し、過労死等関連疾患、せき損等といった5分野を対象に重点研究として実施し、有益な成果を挙げるよう努めてまいりたいと存じます。
 労働災害の減少に貢献すべく本年も職員一同職務に励む所存です。
 本年もよろしくお願い申し上げます。


------------------------------------------------------------------------
【98-2】お知らせ
------------------------------------------------------------------------
1.INDUSTRIAL HEALTH Vol.54 No.6 の発行・公開
 当研究所の刊行物であるINDUSTRIAL HEALTH第54巻第6号を発行・公開しました。
 今回は我が国でも問題となっている少子化に関わる論文を特集しております。少子化は一見、公衆衛生上の課題にみえます。しかし、女性労働者の就労や妊娠出産、働く世代の子育て、共働き夫婦の健康と子供の数、非正規など雇用と健康など、実は労働安全衛生にも深く関わります。こうしたテーマについての最新の知見をぜひご覧ください。
 このほか、寝覚め直後の一時的なパフォーマンス低下への対策に関する総説、筋骨格系障害の評価、建設業労働者の破傷風ワクチン接種、復職支援のあり方などに関する論文が掲載されています。
 ご一読いただくとともに、皆さまの研究成果も積極的に投稿していただけますと幸いです。
 ご質問などがございましたら、本誌事務局( ihjim@h.jniosh.johas.go.jp )までお気軽にお問い合わせください。


↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
http://www.jniosh.johas.go.jp/en/indu_hel/2016.html


2.「労働安全衛生総合研究所 一般公開」のお知らせ(第一報)
 労働安全衛生総合研究所では、研究施設の一般公開(無料)を次のとおり行います。
・働く人の安全に関する研究施設公開(清瀬地区):
  平成29年4月19日(水)13:00~17:00
・働く人の健康に関する研究施設公開(登戸地区):
  平成29年4月23日(日)13:30~17:00
多数の方々のおいでをお待ちしております。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。
http://www.jniosh.johas.go.jp/announce/2017/open2017/index.html


3.労働安全衛生に関する国際ワークショップの開催について(第2報)
 平成25年4月から開始された第12次労働災害防止計画では、国際動向を踏まえた施策推進のため、労働安全衛生総合研究所が行う調査研究活動や、専門家、諸外国との交流を通じて諸外国の最新の知見、動向を把握し、施策や規制の国際的整合性を担保するよう努めることが掲げられています。このため、労働安全衛生総合研究所では、英国及び米国の安全衛生政府機関の専門家と我が国の専門家が集まるワークショップを開催し、安全衛生の最新の知見、動向を把握することとしました。今回は、「労働安全衛生における許容されるRiskの考え方」を中心に各国の考え方や政策について討議し、今後の安全衛生の方向性を検討することを目的とします。是非ご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。まだお席に余裕がございますが、早めにお申し込み願います。


↓↓↓ お申込み方法等は以下のリンク先をご覧ください。
http://www.jniosh.johas.go.jp/announce/2016/IWOSH2017.html


4.技術資料「多店舗展開している小売業・飲食店における業態別労働災害データ分析」の発行・公開


↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
http://www.jniosh.johas.go.jp/publication/doc/td/TD-No6.pdf


5.リーフレット「スーパーマーケット店舗内の滑りやすさマップ 滑りによる転倒災害を防止しましょう!」の発行・公開


↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
http://www.jniosh.johas.go.jp/publication/houkoku/houkoku_2016_04.html


------------------------------------------------------------------------
【98-3】コラム
------------------------------------------------------------------------
1.暑熱と身体作業との複合負荷が作業者に及ぼす影響について
  (人間工学研究グループ  任期付研究員 ソン・スヨン)
 温暖化に伴う暑熱ストレスの増大により、夏季の労働現場で熱中症災害が多発し大きな問題になっています。建設現場では熱中症の死亡災害発生率が最も高く、他にも転倒・転落などによる災害が数多く報告されています。これを受け、第12次労働災害防止計画では重点課題の一つに熱中症対策と転倒・転落の防止を挙げています。熱中症の徴候に平衡機能失調や疲労症状があることから、暑熱ストレスは姿勢の保持、運動調節機能、認知機能などに悪影響を及ぼすと考えられます。さらに、暑熱ストレスはヒューマンエラーのリスクを増大させる可能性もあります。当コラムでは、暑熱と身体作業複合負荷の影響に関する研究をご紹介します。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
http://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2017/98-column-3.html

2. ワイヤロープはなぜ切れる -ワイヤロープ素線切れのメカニズム-
  (機械安全研究グループ  上席研究員 本田 尚)
 ワイヤロープは、鋼の細線を束ねた小縄を撚り合わせて作られており、高い強度と柔軟性を兼ね備えています。このため幅広い用途に使用されており、中でもクレーンに使われるワイヤロープは、構造の一部を担うなど、非常に重要な役割を果たしています。
 クレーンに使用されるワイヤロープは、定格荷重より小さな荷重で切れて、労働災害になることがあります。ワイヤロープはなぜ切れるのでしょうか。その原因の一つとして、ワイヤロープを構成する素線が少しずつ切れてしまう「素線切れ」が挙げられます。今回は、ワイヤロープの素線が少しずつ切れて劣化する素線切れのメカニズムについてご紹介します。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
http://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2017/98-column-1.html


3.第2回WHO協力センター西太平洋地域フォーラムに参加して
  (産業ストレス研究グループ  主任研究員 久保智英)
  (研究推進・国際センター   上席研究員 吉川 徹)
 2016年11月にフィリピンの首都マニラにおいて第2回WHO協力センター西太平洋地域フォーラムが開かれ、当研究所の吉川と久保が参加しました。このフォーラムは、西太平洋地域で活動を行う各国のWHO協力センターが活動報告と今後の活動プラン等について話し合う会議です。今回は10か国から約250名が参加し、国連が定めた「持続可能な開発目標」の達成に向けて各センターがどの様な貢献を為し得るかを話し合いました。また、代表的なセンターの活動報告では、ジカ熱、デング熱、マラリア、結核、HIVといった伝染性疾患や、喫煙、肥満、メンタルヘルスなど非伝染性疾患等に関しての良好事例が紹介されました。

↓↓↓ 以下のリンク先で内容をご覧ください。 ↓↓↓
http://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2017/98-column-2.html


▼▼

------------------------------------------------------------------------
【ご注意】

* 配信停止をご希望の方は、こちらまでご返信ください。
mailmag@s.jniosh.johas.go.jp

* なお、本メールは送信専用のアドレスから発信しております。このメールに
ご返信いただきましても対応いたしかねますので、あらかじめご了承ください。
------------------------------------------------------------------------


刊行物・報告書等 研究成果一覧